みなさん こんばんは namyです。今年の8月に厚生労働省の専門官さんよりお電話いただき、新型インフルエンザワクチン意見交換会へ参加する機会をいただきました。この意見交換会、いまいち位置づけがあやふやで、しかも開催の日程調整が直前にやってきて、その後何回予定されているのか質問しても、それすら決まっていないという、まさに、どこも『走りながら考えている』ってことだけが良く分かった状況でした。結局、一回目及び二回目は本業が調整つかなかったり、我が子がインフルエンザ罹患中だったり学級閉鎖だったりで参加できず、資料提出のみを行いました。アンケート結果でいただいた生の声を届けようと、資料提出期限のギリギリまでにいただいたご意見を掲載させていただきました。ご協力いただきました皆さま、ありがとうございました。一回目(8/27)資料は割りと早期にUPされたので、こちらの掲示板の別ツリーでご案内したのですが、こちらに一元化しておきます。二回目(9/11)資料は12月までUPされず、もしかして闇に葬り去られる作戦か?と疑心暗鬼になっていました。さらに12月にUPされたとは、カンガエルーネットの資料だけ掲載されていなくて、やっぱり!と思ってしまいました。しかし、あの専門官さんがそんなことをする人なのか???と信じたい気持ちもあったので、ダメもとで、メールをしたら、「WEB担当者の掲載ミスで、他の修正と一緒に修正依頼済みです。」とのお返事いただき、待ってました。人間不信にならずに済みました。ホッと。そもそも、なぜ、カンガエルーネットが呼ばれたのか?ということで、ちょっと振り返ってみます。厚生労働省の健康局の検討会として、「予防接種に関する検討会」というものがあります。当時、自治体の担当窓口で、満足な情報が得られなかったこともあり、何度か傍聴に参加していました。傍聴の申し込みには、連絡先と所属を書くのですが、本業の会社は全く関係ないので、書くに困って「カンガエルーネット」と所属欄に書いておきました。後日、担当者からお電話があり、参考人として20分喋ってくれないかというオファーをいただいたのが、平成17年でした。■平成17年4月6日(第8回検討会)・議事録http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/04/txt/s0406-5.txt・資料http://www.wam.go.jp/wamappl/bb14GS50.nsf/0/49256fe9001ace7b49256fdd001a10ce/$FILE/siryou8_1.pdfhttp://www.wam.go.jp/wamappl/bb14GS50.nsf/0/49256fe9001ace7b49256fdd001a10ce/$FILE/siryou8_2.pdf・雑感もろもろhttp://www.kangaeroo.net/D-bbs-F-thread-threadno-2782-no-2782-update-1112925918.html■平成19年7月9日(第14回検討会)・議事録http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/07/txt/s0709-1.txt・資料http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/07/dl/s0709-2g.pdf・雑感もろもろhttp://www.kangaeroo.net/D-bbs-F-article-no-7212.html
新型インフルエンザワクチン意見交換会(8/27)新型インフルエンザワクチンの接種回数の議論に入る前に疑問があるんですけど。。。というスタンスで、まとめたものです。http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/dl/infu090828-04.pdf
新型インフルエンザワクチン意見交換会(9/11)第二弾アンケート結果とまつさんの分析をメインに資料を作りました。ちなみに、読み原稿は右上の吹き出し部分にカーソルを合わせると出てきます。http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/dl/infu090909-19.pdf
新型インフルエンザワクチンに関する有識者との意見交換会(11/11)http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/inful_iken-koukan1111.html事前のメールのやり取りの中で、下記の内容を質問しました。行くからには、事前情報もいただかないと、短い会議時間でキャッチアップできるはずもなく、そもそもなんで我々がこの会に呼ばれるのか?「有識者との」がタイトルに加わっているんだけど、どういうこと???と言う状態でした。-----------担当者へ送った内容---------------■ご配慮いただきたい内容(1)最初の30分の説明等が聞けないので、事前に配布資料及び事務局説明内容を メール送付してください。事前に拝読してから参加したいと思います。(2)11/11の参加調整先のリストをお知らせ下さい。(3)カンガエルーネットに今回どんな視点での意見を求めていらっしゃるのかお知らせ下さい。(4)これまでの状況把握が必要なため、前回(9/9及び9/11)の意見交換会の 議事(もちろん未確定版で結構です)をメール送付してください。(5)息子の学年閉鎖が長引いた場合、娘の学級閉鎖等が新規に発生した場合など、 当日身動き取れなくなる要因山積です。分かり次第ご連絡しますが、ご了承下さい。-----------------------------------------回答はなしのまま当日を迎えました。性善説を信じて、きっと準備でお忙しいんだろう。と思うことにして、午前中の仕事を終わらせてから会場にダッシュしました。この日の収穫は、8月、9月の接種順位を決める意見交換会の時と担当者が違ったということが分かったこと。その新しい担当者さんからは電話もメールも連絡がなく、出欠確認のみの担当者が開催の日程調整メールを出していたこと。会議後、この会の位置づけ、なんで我々が「有識者との意見交換会」に呼ばれたのか?ということに関しては、その前に行われていた専門家のみの会議の中で、ユーザー側も参加してない席で進めるのはいかがなものかというご意見があったためということでした。それにしても、ドタバタ感ありまくりの状況ということだけは良く分かりました。
新型インフルエンザワクチンに関する有識者との意見交換会(12/16)http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/inful_iken-koukan1216.htmlこの日の収穫は、高校生の治験参加者(未発症者)の31%にワクチン接種前から抗体価が上昇していたというデータです。http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/dl/infu091216-04.pdfの4ページ目のデータです。接種前の抗体測定時期と( )内はH1N1抗体のあった人の割合です。三重の健康成人約200人⇒9月半ば(5.6%)東京の妊婦約100人⇒11月上旬(6.9%)大阪の中学生約50人⇒11月上旬(13%)大阪の高校生約50人⇒11月上旬(31%)高校生という年齢的な違いなのか?時期の違いなのか?専門家の先生でも分からないところですが、森兼先生が、治験担当の先生に、大阪高校生の被験者の学級等での流行状況(学級閉鎖など)は確認されてますか?と質問されていて、感動しました。しかし、残念ながらそのような情報はとってないとのことでした。補足で、岡部先生がコメントされていましたが、内外の研究で最近報告されているのは、不顕性感染者で抗体価を持っている人が1割〜3割いるということなんだそうです。治験の先生方は、接種による抗体価の上昇を追っかけることが目的でいらっしゃるので、そのような情報は関係ないのかもしれませんが、接種当事者としては、発症してなくても3割が新型ウイルスの抗体を持っているということは、いろんな判断材料のひとつになるのです。前橋レポートですでに2割の不顕性感染者がどのようにウイルス伝播に関与しているのかというような示唆が示されているのですが、今後も、子供達の将来を見据えた有益な研究の思想を新しい研究に生かしていただきたく思っています。