みなさん初めまして。先ほど登録したばかりの初心者、ちょんちょんです。元病院勤務薬剤師ですが、子育て&夫の転勤で現場をはなれ、現在は専業主婦をしています。 11月20日(日曜日)の読売新聞(って名前出してもいいのかな、いけなかったら教えてください)の特集で、上記題名でのインフルエンザ対策特集がありました。記事内容をあれこれ批判するつもりはないし、インフルエンザワクチンは私自身は元々受ける気もないのですが、気になる点が幾つかありました。1)有効率について、「過去4シーズンの調査では70%近い有効率だった最初の2年に比べて、最近2年は30%を切る低さだった」とあり、同じ記事内で「1歳〜6歳までの乳児について20〜30%の有効率があり接種を勧める」とあります。同じ30%以下でも書き方によってかなり印象が違うと思いました。(余談ですが、6歳は乳児じゃないよ!)2)ワクチン接種は「重症化による死亡を防ぐ効果が期待される」って言うことは まだ証明されてない って事なのになあ・・・3)「65歳以上の高齢者では一般に発症を45%減らし死亡の80%を防ぐとされ」と書いてあったが本当ですか?さっき厚生労働省のHPみたら「ワクチン株が流行株と一致した場合(?!)」と但し書きがあった様に思うけれど・・・間違ってたらスミマセン4)「国際的な研究では、2歳未満への効果は不明だが、2〜15歳では65%の効果があるとされ、米国でも50%以上の発症予防の効果があるとして接種を勧めています」とも書いてありましたが、本当にそんなデータあるんですか?第一私の調べた範囲(といってもネット上ですが)では、海外では健康な子供には勧めてなかったと思うのですが。(ちなみに記事には"ハイリスク者”ともなんとも書いてなかった) 本当なら、新聞社に直接問いただしたらいいのでしょうけれど、なかなかそこまで出来なくて、すみません。 ただ、医療関連の記事を他紙より積極的に取り入れている超大手全国紙なので、腑に落ちないというか見逃せなくて、投稿しました。 この新聞記事をご覧になった方、どう思われました?
同じ記事がYOMIURI ONLINEにもでてました。 あ、それから私は同新聞、好きで購読しています。決してこの新聞そのものを批判するつもりはありません。
ちょんちょんさん、こんにちは。かばきちです。ちょんちょんさんのご紹介いただいた記事、上の「ニュース」の項目にも出ていますね。私も、ずいぶん乱暴な記事だなあ、と思って気になっていました。なお、新聞名など、書いてかまわないと思います。私などほかのところでも、じゃんじゃん取り上げていますが、どのメディアがどのような取り上げ方をしたのか、また時間経過により扱いが変遷していく様子を観察することが、大事なのではないか思っています。読売新聞は、タミフルの使用には割合に慎重論(効果が期待できるが、安易な使用には注意が必要)を述べていますが、ワクチンは推進するのですね。というよりも、タミフルに疑問が出てきている中で、タミフルが駄目ならどうしたらいいんだ、という読者の不安を取り除くため?それなら、ワクチンがある、という論調に持って行ってるのでしょうか。なんだか、そんな印象を受けました。今回の記事では、予防接種推進派の菅谷医師がコメントしています。しかし、「親も一緒に予防接種を受けるのが大切だ。」というのは、話が飛躍しすぎているように思います。どうしてそうなのか間の説明が抜けています。…けいゆう病院(横浜市)小児科部長の菅谷憲夫さんは、「国際的な研究では、2歳未満への効果は不明だが、2〜15歳では65%の効果があるとされ、米国でも50%以上の発症予防の効果があるとして接種を勧めています」と話す。親も一緒に接種を受けるのが大切だ。…なお、この方は少し前(11/8)に以下の意見も発表されていました。これも、感染した幼児に学童の兄弟がいるのかどうか調査したのかどうか知りませんが、上の子から感染したために、乳幼児の感染者が増加したのだろう、と言っています。統計上の数字を都合よく読みかえているように思えます。「接種低下で幼児死亡増加か インフルエンザワクチン」http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051108-00000202-kyodo-sociなお、11月19日の[解説]では、タミフル使用に割合に慎重な意見を述べていました。[解説]タミフル服用後に死亡例因果関係不明 詳細な調査をhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051108-00000202-kyodo-sociそれにしても、大新聞ともあろうものが、安易な記事を書くものですね。ちょんちょんさんのおっしゃるように、直接指摘してもいいかもしれませんね。
かばきちさん こんにちは。よろしくお願いします。 ネットで調べてたら、YOMIURI ONLINEで、去年の今頃(2004年11月8日分)も殆んど同じような特集があって、ビックリしています! これが、町の開業医さんのリーフレットに載ってるのならさほど気にならないのですが、このようなマスコミにこれだけはっきり書かれると、多くの人は信じるでしょうね。 しかもネットでインフルエンザ予防接種を検索すると「打ちましょう」的なものが多いのにも二度ビックリ!!(何を今さら気づいてんのって言われそうですが) 実は、以前育児関連の掲示板に、前橋レポートのことを書いたら、もちろん共感してくださる方もいらっしゃいましたが、批判的な方、また板によってはレスなし(無視?!)、ということもありました。私もこのレポートが陽の目を見ずに埋もれてしまうことを残念に思う一人です。
データーに基づくものではありませんが、近所の体験談になります。5軒の家の人が予防接種しましたがそのうち2軒は毎年どちらかのインフルエンザにかかっています。さらに、症状が軽くすむとの理由で毎年予防接種をしているようです。これってどうなんでしょうか?おそらく大半の人が上の理由で予防接種を行っていると思われます。ちなみに我が家は去年インフルエンザB型にかかりました。が、軽くですみました。予防接種は一度もしていません。さらに今年予防接種をするつもりはありません。
ふぉれ さん こんにちは。 よろしくお願いします。 そうなんですよね。予防接種打ったから軽く済んだ、って思う人多いと思いますよ。私も学生時代はそう思っていましたから。 でも、社会人になってから、殆んど「面倒くさい」という理由で打ってませんが、特にインフルエンザのひどいのに罹った覚えも無い。 「インフルエンザの予防接種、打ってないけれど罹ってない」って言う人も多いはずなのに、それについてはあまり話題にならないのが不思議。 タミフルでも話題になっていますが、日本人はホントお薬が好きなんだ・・・・とため息が出ます。
例えば、Vaccineという雑誌の2005年23巻2851〜2861ページこの報告はこれまでの20ぐらいの報告をまとめたものですが、1歳から16歳までの健康な子供でワクチンを接種した群では2701人中61人(2%)がインフルエンザにかかり、接種しなかった群では1705人中256人(15%)がインフルエンザにかかりました。2%と15%の差は統計学的に有効という数字です。それから高齢者に対する有効性はLancetという雑誌の 2005年366巻1165〜1174ページインフルエンザワクチンを接種した群では16,357人中インフルエンザや肺炎による死亡が121人(0.7%)だったのに対して、接種しなかった群では15,822人中180人(1.1%)死亡しました。これも統計学的に解析すると有効ということになります。死亡ということでなくてインフルエンザにかかったかということではもっと差は大きいです。その他にもワクチンが有効という報告は沢山あります。なお、アメリカでは現在、生後6〜23カ月の子供、65歳以上の高齢者、疾患や免疫不全のため感染リスクが高い患者が優先的にワクチンを受ける事になっています。
こんにちは。> Vaccineという雑誌の2005年23巻2851〜2861ページ> この報告はこれまでの20ぐらいの報告をまとめたものですが、1歳から16歳までの健康な子供でワクチンを接種した群では2701人中61人(2%)がインフルエンザにかかり、接種しなかった群では1705人中256人(15%)がインフルエンザにかかりました。2%と15%の差は統計学的に有効という数字です。> > それから高齢者に対する有効性は> Lancetという雑誌の 2005年366巻1165〜1174ページ> インフルエンザワクチンを接種した群では16,357人中インフルエンザや肺炎による死亡が121人(0.7%)だったのに対して、接種しなかった群では15,822人中180人(1.1%)死亡しました。これも統計学的に解析すると有効ということになります。死亡ということでなくてインフルエンザにかかったかということではもっと差は大きいです。これらの調査では、どのようにサンプルが選ばれているのでしょうか?偏りは完全に排除されているのでしょうか?
偏りとは具体的にどういう事でしょうか。
こんにちは。> 偏りとは具体的にどういう事でしょうか。普通にサンプル・バイアスという意味です。・どのようにサンプルを選んだのか(RCT=ランダムなのか)・ランダムでなければ、バイアスを除去するための努力が払われているか例えば、厚生労働省が2000〜2002年度にインフルエンザ・ワクチンの効果を調べる研究を行い、「効果あり」との結論を公表しました。ところが、サンプルを詳しくみてみると、接種群と非接種群とでは、明らかに異なるグループになっています(年齢構成など、素人でも気づくような、あまりにもひどいものでした)。
> ・どのようにサンプルを選んだのか(RCT=ランダムなのか)> ・ランダムでなければ、バイアスを除去するための努力が払われているか> > 例えば、厚生労働省が2000〜2002年度にインフルエンザ・ワクチンの効果を調べる研究を行い、「効果あり」との結論を公表しました。ところが、サンプルを詳しくみてみると、接種群と非接種群とでは、明らかに異なるグループになっています(年齢構成など、素人でも気づくような、あまりにもひどいものでした)。もう少し詳しく書きますと、論文を読んで頂けるとお分かりになると思いますが、この論文は過去の16の調査がまとめられているメタアナリシスで、とりあげられている調査は全て無作為化試験です。今ではRCTはコンピューターの乱数による無作為化ですから、「この子は丈夫そうだから接種群にいれよう」などという医師の操作はできません。考えてみると、研究に参加してもいいと賛同する親子が病院にいき、ワクチンを接種するかどうかはコンピューターが決めるわけですから、研究に参加して実際にワクチンが効くのか知りたいという欧米の国民の意識は賞賛に値すると思います。日本でこういう研究が進むように協力体制が進むといいです。話を戻します。各研究はアメリカ、イタリア、ロシア、キューバ、カザフスタンでの研究を含んでおり、偶然その地方だけが効いたという地域の偏りもありませんし、研究が行われた年も1990年から2003年までさまざまですから、年代による偏りもありません。あえていえば日本人が含まれていない偏りぐらいでしょうか。一部、具体的な数字をお示しします。発症数/全体(割合)の順で示し、最初の方が接種群であとが非接種群です。、、、、、接種群、、、非接種群1990年、10/54(19%)、37/77(48%)1991年、15/58(26%)、37/77(48%)1993年、10/79(13%)、13/89(15%)1996年、2/147(1%)、 37/163(23%)1996年、10/160(6%)、37/163(23%)2000年、13/46(28%)、26/51(51%)2001年、22/311(7%)、96/296(33%)2003年、35/327(11%)、96/296(33%)全ての結果がインフルエンザワクチン有効です。まだありますが、これらのうち。「インフルエンザ様症状」というあいまいなエンドポイントではなく、インフルエンザの診断を血清で確定診断している研究の数字を合計したものが、接種した群では2701人中61人(2%)がインフルエンザにかかり、接種しなかった群では1705人中256人(15%)インフルエンザにかかったという結果になっています。私はワクチン推進派でも否定派でもありません。接種しても2%はインフルエンザにかかり、接種しなくても85%がかからないのですから、この数字をみて個人がそれぞれ考え、利用するかどうかを決めればよく、全員の意見を統一させる必要もないと思います。インフルエンザが効くのか疑問である方は、日本でこのような研究(コンピューターが接種群と非接種群を決める)が行われたときに是非参加して下さるようお願いいたします。
こんにちは。> もう少し詳しく書きますと、論文を読んで頂けるとお分かりになると思いますが、この論文は過去の16の調査がまとめられているメタアナリシスで、とりあげられている調査は全て無作為化試験です。今ではRCTはコンピューターの乱数による無作為化ですから、「この子は丈夫そうだから接種群にいれよう」などという医師の操作はできません。ということは、かなり参考にしてもいい調査と考えるべきですね。とても有益な情報、ありがとうございます。ただ、あと二つばかり、新たな疑問点が出てきました。> 話を戻します。各研究はアメリカ、イタリア、ロシア、キューバ、カザフスタンでの研究を含んでおり、偶然その地方だけが効いたという地域の偏りもありませんし、研究が行われた年も1990年から2003年までさまざまですから、年代による偏りもありません。あえていえば日本人が含まれていない偏りぐらいでしょうか。一つめは、全ての調査を抜き出したのか、という点です。「効果がある」という結果が得られた調査だけを選択的に集計している、ということはないでしょうか。> まだありますが、これらのうち。「インフルエンザ様症状」というあいまいなエンドポイントではなく、インフルエンザの診断を血清で確定診断している研究の数字を合計したものが、二つめは、血液抗体の上昇で判断すると、ワクチン接種グループの罹患率が低くなる傾向が現れないか、という点です。つまり、ワクチン接種グループは、比較前にすでに血液抗体が上昇しているわけですから、実際にインフルエンザに罹患したとしても、ちょっと血液抗体値が上昇しただけだと、罹患したとは判断されにくい。これは、とある論文の受け売りです。> 私はワクチン推進派でも否定派でもありません。接種しても2%はインフルエンザにかかり、接種しなくても85%がかからないのですから、この数字をみて個人がそれぞれ考え、利用するかどうかを決めればよく、全員の意見を統一させる必要もないと思います。これには全く同感です。ただ、日本では、普通の親が判断するのがとても難しくなっているのが実情です。なぜなら、バイアスがかかった多くの調査が公表され、それを医療関係者が批判的に検討することなく受け入れてしまい、そして、それを基に、親たちに積極的な接種を迫ってくるからです。最後に、もしお時間があれば、以下の論文の評価をお聞かせいただけると幸いです。これは、先ほど書いた「とある論文」のことです。「インフルエンザワクチン効果にエビデンスはあるか?」http://www.kangaeroo.net/D-maebashi-F-view-r-R-no-199905_evidence.html
皆さん こんにちは 難しい話は置いて、ROMしていて不思議に思うのは、接種を強要するDr.がそんなに多いのだろうか?ということです。保育園などで、接種しないのは「悪だ」とつめたい目で見られることがあるそうですが、、、。私の周辺の医療機関では、ごく一部を除いて「受けたい人には接種する」という姿勢のところばかりです。逆に、予約で接種して用意したワクチンが無くなればお終い!此の時期は電話での問い合わせで受付は超多忙になります、小児科学会も曖昧な事をいはずに、行政も、効くものであれば(無料でなくて良いから)勧奨にするべきだと思います。
貴重なご意見ありがとうございます。まず最初に、私は接種推進派でも否定派でもない事をご承知頂きたいと思います。ご指摘の記事を読ませて頂きました。まず、感じたのはこの記事が1999年のもので少し古いという事です。従ってこの記事に記載されている内容は10年ほど前のデータです。例えば、「William論文において無作為化が崩れている」という主張などはそのとおりだと思いますが、この論文は1985年発行ですから、このころのRCTはおそらく「封筒法」(あらかじめ封筒の中に投与群か非投与群かが書かれている)で行われていました。封筒法ですと、例えば5個の投与群、5個の非投与群が用意されている場合、偶然にも最初の5人で投与群が4人、非投与群が1人と選ばれた場合、残りの封筒の中身は投与群が1人、非投与群が4人と医師には分かってしまうからです。1990年以降、ランダマイズ化はコンピューターによる乱数表で行っています。ですから2005年の論文の中で採用されている1990年から2003年の論文のRCTでの無作為化は大丈夫と思われます。「効果がある」という結果が得られた調査だけを選択的に集計している、ということはないでしょうか。という疑問に対しては、この論文では1990年から2003年に英語で発表された大規模RCTを全て解析しているという事ですから、そういう事はないと思います。英語で発表されたものだけという偏りがあるといえばそれまでですが、現在は重要な論文は英語で発表されますので、論文の発表に英語を選ばなかったという場合は、その著者自身が自分の論文をそれほど重要でないと認識している証拠と考えれば、そのような偏りは無視できるのではないでしょうか。血液抗体の上昇で判断すると、ワクチン接種グループの罹患率が低くなる傾向が現れないか、という疑問は、この論文ではそういう反論も予想してか、「インフルエンザ様症状」というエンドポイントが信頼性にやや劣ると指摘しながら、自らも「インフルエンザ様症状」や「Culture confirmed」つまり培養というエンドポイントでも検討しており、それらのエンドポイントでも有効でした。ともあれ、これらは海外の論文ですから、日本でも大規模無作為試験をおこなう事が重要と思われます。インフルエンザワクチンの有効性に疑問がある方もない方も、なんらかの機関から「インフルエンザワクチンの有効性を調査するために、コンピューターで接種するか接種しないかを決めて予後を調査したいから、協力いただける方は御来院下さい」(もちろん無料か、あるいは謝礼はあります)というような通知がきたら、積極的に参加しようとする意識が大切だと思います。有効性は知りたいが、自分はそのような調査には参加したくないでは、矛盾してしまう事になります。私は、日本でも海外のような大規模無作為試験が行われるのを期待しています。「2万人にランダムに手紙を出し、そのうち1万人から返事があり5千人が試験に採用する基準にあてはまったので、その5千人で調査を開始した」というようなアメリカの論文を読むと、そのあたりが日本とアメリカの違いなのかもしれないといつも思います。今の段階の論文結果では、接種しても2%はインフルエンザにかかり、接種しなくても85%がかからないのですから、この数字をみて個人がそれぞれ考え利用するかどうかを決めればいいのだと思います。minipandaさんのご意見のように、医師も積極的には勧めていない印象を私も受けます。ちなみに私の子供は今年接種はしませんでした。PS.ご指摘の「記事」の著者と「influenza」というキーワードを「PubMed」で検索しましたが「論文」にはなっていないようです。ご存じのように「記事」と「論文」の違いはそれを公表するにあたりレフリー(査読者:通常2〜3人)がいるかという事で、レフリーがいなければ著者の思惑だけが書ける事になります。
こんにちは。とても丁寧な説明、ありがとうございます。> まず、感じたのはこの記事が1999年のもので少し古いという事です。確かにそれは言えますね。また、「効果がある」ことを証明できなかったからといって、「効果がない」ことを証明したわけではありません。最近の論文を織り込んで、再検討していただけるといいのですが。。> 「効果がある」という結果が得られた調査だけを選択的に集計している、ということはないでしょうか。> という疑問に対しては、この論文では1990年から2003年に英語で発表された大規模RCTを全て解析しているという事ですから、そういう事はないと思います。なるほど、かなり信頼性が高そうですね。それでも引っかかってしまうのは、日本で行われる調査では、どんなにがんばっても低い有効率しか導き出されないからです。「効果が認められた」という結論のものでも、よくよく調べてみると実は効果がないことも証明しているという、とても不思議な調査報告もあります。また、実際に生活している我々としても、インフルエンザ予防接種の有効性は決して肌で感じられるものではありません。米国在住研究者さんご提供の論文に疑問を呈したのも、こうした日本国内での状況が念頭にあったからです。2%、15%という罹患率にしても、日本ではもっと高いような気がしますし(とくに、このホームページで関心が集まっている小学生以下の子供において)。日本独自の特徴(人口密度の高さ等)もワクチン効果に左右しているのでしょうか?> ともあれ、これらは海外の論文ですから、日本でも大規模無作為試験をおこなう事が重要と思われます。私もそう思います。厚生労働省も、最初から「効果あり」と結論を下すことが分かっている調査ばかりに予算を割り当てないで、もっと国民の方に顔を向けて、真実を追究する姿勢を持ってもらいたいものです。