先日、息子が高熱を出し、検査の結果インフルエンザA型と診断され。タミフルを処方されました。インフルエンザは初感染、タミフルももちろん初めての使用です。薬を飲んでも、全く回復の兆しもなく、日に日に病状は悪くなるばかりで、解熱もせず6日間、再診の結果、肺炎→入院となりました。詳しい記録は看護記録の方に載せています。タミフルの副作用に「肺炎」もあるそうな。今回の肺炎は、タミフルの副作用なのか?それとも勢いの強かったインフルエンザとともに別の病原体が入り込んでしまったゆえの肺炎だったのか?ちなみに、はじめにインフルエンザにかかった夫もタミフルを飲みました。すぐに解熱したものの、咳と倦怠感がなかなか抜けず、再診してもらった結果、軽い肺炎になっておりました。これも副作用とは関係ないのかな?と気になります。インフルエンザの検査も受けず、タミフルも飲まなかった私だけ、咳や微熱はあったものの結果として軽くすんだように思います。(咳がひどかったので早産の心配で産婦人科の処方の風邪薬を飲んでいますが・・・)家族中インフルエンザ未経験でしたので、どんな経過が普通のなのか分らないまま放浪されてしまいました。タミフルを使用した、そして悪い経過をたどってしまった(タミフルが悪いかどうかは別として)1例として報告させていただきます。皆さんのご意見もお聞きしたいです。
はまです。> 詳しい記録は看護記録の方に載せています。詳しい記録を見させてもらってからと思うのですが、「看病記録」をのぞきましたが、見つけられませんでした。どこをみればよいのでしょうか。ちょっとなれないもので、よろしく。
はまさんこんばんは。こちらに出ています。ほくママさんの看病記録http://www.kangaeroo.net/D-nurse-F-view-no-397.html画面の左側の「看病記録」のところをクリックし、2ページ目にあります。たくさんのレス、とても興味深く読ませていただいております。専門家からのご意見、なかなか伺う機会がないので、この掲示板は本当にありがたいです。横から失礼致しました。
ほくママさん看病記録を読ませていただきました。>タミフルの副作用に「肺炎」もあるそうな。>今回の肺炎は、タミフルの副作用なのか?>それとも勢いの強かったインフルエンザとともに別の病原体が入り込んでしまったゆえの肺炎だったのか?正直言って、解釈はたいへん難しいです。6日目(1月25日)に3回目の受診をした時にはかなり症状も強く、すぐに病院を紹介してもらい、入院した時にも症状は強く、入院後、抗生物質の点滴を受けて、翌朝に解熱していますので、抗生物質(たぶんダラシン)がよく効く感染症(肺炎)であったことは、ほぼ確実といえるでしょう。感染症週報でもマイコプラズマ肺炎は比較的多い年のようですし、入院した病院の医師が言っているように、マイコプラズマ肺炎の可能性が多いにあります(ところで、検査では何による肺炎と確認されたのでしょうか?)確かに、医薬品副作用被害救済・研究振興調査機構の、副作用が疑われる例の報告に「肺炎」も報告されています。そして、インフルエンザAがくっきりと陽性に出ていたので、発病初期にA型インフルエンザに感染していたのは確実ですから、はじめから、肺炎が主体ではなかったことも確実です。 (それまでタミフルを飲んでいて効いていなかったのに、抗生物質を使い始めてすっと良くなっていますから、インフルエンザではないでしょう。それに、もしもインフルエンザウイルスによるものなら、タミフルがまったく効かないインフルエンザウイルスということになります。もちろん、使っている途中でタミフルが効かない耐性ウイルスに変化することはありますから、ひょっとすればその可能性もありますが、そうすると今度は、抗生物質を点滴して翌朝には解熱したというのが説明つきにくいように思います)しかしこれをタミフルの副作用と考えるかどうかは別ものです。タミフルと異常行動死や幻覚、睡眠時の突然死との関係は、動物実験の結果や、薬理学的、中毒学的な常識からみて、自信をもって、「関連あり」といえるのですが、肺炎となると、薬理学的なつながり(発症の機序)の説明が難しいのです。もし、タミフルが使われていなければ、「インフルエンザでは肺炎を合併しやすいのに、タミフルを飲まなかったから肺炎を合併してしまったのだ」とたちまちいわれそうです。しかし、タミフルを飲んでいるので、それはいえませんし、逆にタミフルの副作用の可能性を言わなければいけないかもしれません。 これを考えるうえで、喘息児のインフルエンザにタミフルを使用したときに治りの悪い子が、タミフル群に多かったという臨床試験結果は参考になるかもしれません。これは耐性ウイルスではなく、タミフルで細胞内に閉じ込められていたインフルエンザウイルスが、タミフルを服用しなくなった6日以降はまた細胞の外に出て長引いた可能性があります。 ほく君の場合には、タミフル服用中であったのでタミフル耐性ウイルスかもしれません。 少々無理やりの感じもしますが、結びつくとすれば、タミフルは呼吸抑制をするため、咳の反射も抑制されて痰が出にくくなるので混合感染を起しやすくなるかも知れません。 もうひとつは、インフルエンザウイルスを独力でやっつける場合には、ウイルスや細菌をやっつけるに必要なインターフェロンなどのサイトカイン類がでますが、タミフルを使うと、解熱もしますので、サイトカインの出方がやや少なめとなって、他のウイルスやマイコプラズマなどの微生物が繁殖しやすくなるかもしれないということも考えられます。 しかし、これらの推察は、タミフルによる異常行動や睡眠時の突然死の場合の関連よりははるかに根拠の弱いものです。 この種の合併症こそ、大規模の臨床試験、あるいは、易学的研究が必要だと思いますが、信頼できるデータを収集するのは困難を極めるでしょう。>検査キットでインフルエンザだと分っても、やはり続く高熱には注意が必要ですね。 そのとおりと思います。 結局、インフルエンザが検査で確認されていても、そして、インフルエンザでタミフルを服用するにしろ服用しないにしろ、3日目あたりで解熱していなければ、別の感染症(あるいは合併)を考えたほうが良いかもしれないので、受診してきちんと検査を受けたほうがよいでしょう。 常識的ですが、その点は重要ということですね。 皆さんの看病記録は、インフルエンザや、タミフルの効果と害と、皆さんの考え方、医師の考え方など知る上でたいへん参考になっています。 ありがとうございます。今後もぜひ、生の看病記録をお聞かせください。はま
はまさん、大変細かく解説していただいてありがとうございます。病院で結局何の肺炎だったのかはしっかり聞いていなかったのですが、わたしもマイコプラズマだったんだろうなと感じています。(病院のスタンスも、病原体を突き止めることを重要視はしていない感じでした。聞けば調べてくれたと思うんですが。)普段、めったに薬は飲まないのですが、飲むからにはその時どうなったか、きっちり記憶しておき、次に役立てたいと思うので、医師の処方をしっかり守って使うようにしています。今回の結果から、インフルエンザに対する心構えもいくばくかできたように思いますし、タミフルに対する過大な恐怖もまた過大な期待も薄れたと感じます。少なくとも、タミフルの恩恵は今回は感じられなかったので、今後多用することはないと思います。副作用かどうかということより、タミフルを飲んでさえいれば重症にならないというような考えは間違いだったんだ(少なからずそう思って使用を開始しました)、と痛感しました。病名がなんなのかじゃなくて、病状がどうなのかしっかり見ていかなくちゃ怖いですね。タミフルについても他の薬についても、使用については慎重に、リスクと効能をしっかり考えてからと、今後も勉強して行きたいと思います。
ほくママさんもしやと思い、もう一度タミフルの動物実験と臨床試験を確かめました。すると、ヒト用量のせいぜい10倍程度を2週間ラットに投与すると、6匹中3匹に、肺胞の炎症が起こり、そのうち、1匹には喘鳴が認められ、病理学的には、広範囲の出血性炎症(肺炎)があり、常在細菌の感染が疑われた、と書いてありました。安全量は、たかだか、ヒト用量の2倍程度にすぎません。したがって個人差などを考慮すれば、常用量でヒトにも動物で起きた肺障害に伴う常在菌感染による肺炎が生じても何ら不思議はないということになります。しかし、その一方で、臨床試験(ランダム化比較試験)の結果をざっと見たところでは、肺炎の頻度は、プラシーボ群(偽薬群)と、あまり変わりません。> 正直言って、解釈はたいへん難しいです。上記動物実験の結果と臨床試験の結果を合わせてかんがえると、少し表現は変える必要があると思います。インフルエンザの合併症としての肺炎は減らすかもしれないが、もう一方で、副作用として常在菌による肺炎を増やすこともありうる。どちらが優勢であるか結論は難しい。>医薬品副作用被害救済・研究振興調査機構今は「医薬品医療機器総合機構」です。しかし、タミフルが使用されていて、細菌性あるいはマイコプラズマ肺炎になった場合は、タミフルの副作用である可能性は否定できないでしょう。 マイコプラズマ肺炎でもその他の肺炎でも、いわば常在菌による肺炎であるわけですから、それに抗生物質がよく効いたとしても何ら不思議ではありません。国への「副作用」としての報告を、主治医からして頂くとよいのではと思います。はま
はまさん、かさねがさね詳しい情報をありがとうございます。かかりつけの先生にお願いしてみます。薬の使用によって、常在菌への抵抗力が落ちるというのは、とてもわかりますし、今回の息子の様子がそんな感じだったように思います。副作用かどうかの医学的科学的な判断は難しいと思いますが、親としての判断は、今回は副作用であったと解釈して、今後服用は回避していこうと思います。ことタミフルに関しては、息子にとっては絶対に必要というお薬ではないと思いますし・・・。インフルエンザに負けない強い体を作っていけるよう親として頑張っていこうと思います。