主に接種医の方にお尋ねします。--------------------------- 予防接種法にもとづく接種事業に関して自治体との間で委託契約を交わす際(地区医師会が契約を交わすのかもしれませんが)、行政から1,「予防接種後副反応報告集計」や2,「予防接種後健康状況調査集計」あるいは3,「予防接種制度文献集」(毎年度ごとに予防接種研究班が行う報告集を予防接種リサーチセンターが刊行する)などが提供されるかどうかお尋ねします。---------------------------(補足説明)専門家としての医師が主体的に情報収集=勉強されることとは別に、法にもとづく接種に関して委託契約を交わす際に委託元である市区町村が必須文献とも言える特に1,の報告書を提供すべきと考えるのです。厚労省は1,の報告書を都道府県に1冊送付するのですが、その際に、医療機関はじめ関係方面への周知を指示しているのですから当然、接種の委託契約をする先の医師会や医療機関には渡すべきものと理解されるからです。そしておおかたの自治体ではそのようになっていないと推測されますのでお尋ねいたします。 いかがでしょうか、ご自分が主体的に入手されることは別として、委託元市区町村から配布されているか否かお聞かせいただきたいものです。私の地元自治体は配布していません。来年度は配布する方向で考えているところです。 つい先日から厚労省はWeb上に集計表もふくめる形で1,報告書を全文公表するようになりました。
栗原さん、こんばんは! >主に接種医の方にお尋ねします。・・・このカンガエルーネットには、何人の接種医が参加しているのでしょう??まさか私だけ??そんなことないでしょうかね・・。なんというか、ちょっとドッキリです・・私の状況しかわかりませんし、想像も入っていますから参考にもならないかもしれません。そのことを念頭においていただいて・・・私の勤めている病院には、そのような書類は多分届いていません・・というか、私は病院からもらったことはありません。各自治体と委託契約を交わすときには、主に接種の内容や、料金等を取り決めているのではないかと思います。しかし、副反応報告集計については、小児科でしたら学会誌や研修会で目に触れることは多いのではないかと思います。予防接種は大きな一分野ですから、小児科医は各人でも自主的に知識収得に努めているのではないでしょうか。>委託元である市区町村が必須文献とも言える特に1,の報告書を提供すべきと考えるのです。接種医に周知すべきというお考えですよね。私の考えですが、これから接種を受けるかたにも、周知できたらなおよいでしょうね。ただし、副反応を心配されるあまり、接種率が低下して大流行、もしくは罹患して重症・・となるのも私は本末転倒かと思ったりします。どのくらいの率でどんな副反応が起こって、経過はどうだったか・・ということと、実際その疾患に罹患した場合はどんな症状がでて、どんな経過になるか・・ということを明記すべきと思います。私は、予防接種は人間の知恵と経験の積み重ねによって獲得した、ヒトが感染症から身を守るすべの一つだと思っています。どのすべを選択されるかは、各人の責任において自由であるべきでしょう。ただ、ヒトが集団で社会生活を送る上で、感染症は脅威であるということも事実かとおもいます(とくに罹患、流行の危険と、経済的な面と)ああなんだか、いらないことまで書いてしまったような・・。ネット参加接種医が、私ひとりではないことを祈って・・!
> ・・・私の勤めている病院には、そのような書類は多分届いていません・・というか、私は病院からもらったことはありません。・・・予防接種は大きな一分野ですから、小児科医は各人でも自主的に知識収得に努めているのではないでしょうか。今のところ、明らかに行政ルートで入手したとの回答はありません。接種事業に従事される医師の平均的姿としてどうかなあと考えています。> 接種医に周知すべきというお考えですよね。私の考えですが、これから接種を受けるかたにも、周知できたらなおよいでしょうね。もちろんその通りです。94年の法改正により「国民への情報提供」としてスタートした集計です。ただし、ここでは委託もとの市区町村と医師について考えています。> ・・・ただし、副反応を心配されるあまり、接種率が低下して大流行、もしくは罹患して重症・・となるのも私は本末転倒かと思ったりします。そこに勧める側=医師と行政の専門性が発揮されねばならないと思います。本末転倒しないように。> ・・・どのくらいの率でどんな副反応が起こって、経過はどうだったか・・ということと、実際その疾患に罹患した場合はどんな症状がでて、どんな経過になるか・・ということを明記すべきと思います。同感です。そのために必要な調査はどうあるべきか、今の副反応報告の仕組みをどうすべきか、いずれご提言いただけると幸いです。> 私は、予防接種は人間の知恵と経験の積み重ねによって獲得した、ヒトが感染症から身を守るすべの一つだと思っています。どのすべを選択されるかは、各人の責任において自由であるべきでしょう。ただし、「自由が保障されていない」状況があるように思います。勧める側が偏った情報しか公表しないこと。有効性を確信できる根拠が不明であり、副作用の実態が公表されていないなかで、「各人の責任において自由」な選択ができない状況ではないかと考えるのです。もともとそのような不確定なものと思うしかないのかもしれません。疲れないように、余裕のあるときに返信いただければ結構です。あくまで被害体験のあるものの発言ですが、極力独断と偏見を排しているつもりです。
栗原さん予防接種の副反応・・いつ、誰に起こるか予想できることなら親御さんも、医療側も、接種を回避することでしょう。問診を取り、診察をし、保護者の同意を得、確認の上に確認をしても、おきてくる・・。栗原さんはどうすれば防げるとお考えでしょうか?> 今のところ、明らかに行政ルートで入手したとの回答はありません。接種事業に従事される医師の平均的姿としてどうかなあと考えています。私のようなかなりの不勉強者を平均にいれてしまっていいのかどうか。他の先生方に怒られます・・。何度も言いますが、多くの小児科医は行政から与えられずとも自身で勉強していると思いますよ・・・。>> > そこに勧める側=医師と行政の専門性が発揮されねばならないと思います。本末転倒しないように。栗原さんのおっしゃる専門性とは、具体的にはどのようなことでしょうか。本末転倒とはどのようなことをいっていらっしゃいますか。この箇所がとっても気になって・・。> > そのために必要な調査はどうあるべきか、今の副反応報告の仕組みをどうすべきか、いずれご提言いただけると幸いです。> はい、また真剣に考えます。今の勤め先は、副反応が出た場合、委託もとの自治体に報告用紙を書いて渡すようになっています。自治体ごとでとりまとめをして、都道府県、国へといっていると聞いています。また、いくつかの病院が定点になって、接種を受けた方に無作為で副反応についての連絡表を渡して、異常があっても無くても返信してもらい、集計しているようです。> > ただし、「自由が保障されていない」状況があるように思います。勧める側が偏った情報しか公表しないこと。有効性を確信できる根拠が不明であり、副作用の実態が公表されていないなかで、「各人の責任において自由」な選択ができない状況ではないかと考えるのです。もともとそのような不確定なものと思うしかないのかもしれません。> 有効性の根拠不明というのは、とても簡単に言うとしてもしなくても一緒という意味でしょうか・・それは、すべての予防接種についてでしょうか?うーん・・。麻疹などは時に小流行して、接種、未接種ではっきりと罹患率が異なるのですが・・。それともワクチンを受けていても罹患した・・という場合のことをおっしゃっておられるのでしょうか。・・副反応の実態は、接種のまえに知っていただくべきですね。それとともに、実際に罹患した場合にどんな症状やリスクを負うかということも実態を知っていただけたらと思います。知りたいことを医師らが隠している・・ということはないのでは・・(ありますか??)隠しても何もいいことはありません。行政側は、よくわかりませんが。でも、受けるほうがすべて知っていて当たり前という態度でどんどん接種を勧めているというのであれば、医師は反省して説明や確認により努めるべきだと思います。どういう形でそういった実態の公表を進めていったらよいでしょうね。予防接種を受け始める前に、こういったことを説明したり話し合えるような会ができれば理想的かもしれませんね。妊婦教室の後期に、そういう時間を設けて小児科医と質疑応答するとか、お産後の入院中に設ける、1ヶ月検診の時に・・と機会は作れば何度かできそうですよね。> 疲れないように、余裕のあるときに返信いただければ結構です。> あくまで被害体験のあるものの発言ですが、極力独断と偏見を排しているつもりです。皆さんのお話やご意見、本当に勉強になります。また分野ごとでも自分の足りないことがはっきり見えてきて(膨大!!)知識を深めたいという欲求が沸いてきます。これからも、いろんな角度での意見交換をよろしくお願いいたします。
> 予防接種の副反応・・いつ、誰に起こるか予想できることなら親御さんも、医療側も、接種を回避することでしょう。問診を取り、診察をし、保護者の同意を得、確認の上に確認をしても、おきてくる・・。栗原さんはどうすれば防げるとお考えでしょうか?予防接種には事故を皆無にはできない宿命があるのではないかと思います。もちろんBCG接種部位の間違いからおこる問題は論外です。(医師が責任取らずにすみ、それをも国が救済することも理不尽のように思います。)> 私のようなかなりの不勉強者を平均にいれてしまっていいのかどうか。他の先生方に怒られます・・。何度も言いますが、多くの小児科医は行政から与えられずとも自身で勉強していると思いますよ・・・。地域により、小児科以外の他科の医師も従事せざるを得ないところもあるはずです。小児科の医師は自身で勉強したとしても、全体的にみて「平均的な医師の姿はどうかな?」という疑問なのです。私がたずねた医師の答えにはまあほとんど見ていないだろうなというような答が多いのです。4,5人の方の回答でしかありませんが。> 栗原さんのおっしゃる専門性とは、具体的にはどのようなことでしょうか。本末転倒とはどのようなことをいっていらっしゃいますか。この箇所がとっても気になって・・。専門性とは予防接種を勧める医師の専門性であり、接種を勧める行政担当者としての専門性(勧める側の責任として当然あるべき説明責任をわきまえた行政の専門家、またはかなり無理がありますが、看護師、保健師の専門性)。本末転倒とは私が先に言ったのではなかったと思います。副反応のみをおそれて有効性や必要性を過小評価した結果として自然感染でひどい結果になってしまうことの意。> ・・・今の勤め先は、副反応が出た場合、委託もとの自治体に報告用紙を書いて渡すようになっています。自治体ごとでとりまとめをして、都道府県、国へといっていると聞いています。また、いくつかの病院が定点になって、接種を受けた方に無作為で副反応についての連絡表を渡して、異常があっても無くても返信してもらい、集計しているようです。前者が「予防接種後副反応報告」で、後者は「予防接種後健康状況調査」だと思われます。ところで、予防接種に従事する医師は、法律を杓子定規に解釈すると、昨年7月30日より改正薬事法の施行により、全ての医療機関薬局が、副作用を報告すべしとなりました。となるとワクチンで副反応がでたら、予防接種後副反応報告と薬事法の副作用報告の両方をすることになりますが医療現場ではどのように整理されているのかご教示ください。参考:http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/150527-a.pdf栗原
栗原さん予防接種は、恒常性を保っている健康なヒトに、免疫反応を惹起させるものを人為的に入れる行為・・その反応は個人差が大きいはずです。アレルギー素因や、体調のチェック、わかりえることを考慮して診察して、それでも発生するのが副反応でしょう。しかし今まで継続して行われているのは、その反応により獲得される利益が、個人的、社会的に大きいと予想されるからではないでしょうか。> 地域により、小児科以外の他科の医師も従事せざるを得ないところもあるはずです。小児科の医師は自身で勉強したとしても、全体的にみて「平均的な医師の姿はどうかな?」という疑問なのです。私がたずねた医師の答えにはまあほとんど見ていないだろうなというような答が多いのです。4,5人の方の回答でしかありませんが。私の地域では、接種医になるには、研修を受ける必要があります。このような取り組みをしている自治体もありますし、病院内で研修会を持っているところもあります。しかし医者がいい加減で、副反応の資料を先に勉強していないから副反応が起こるとは限らないのではないでしょうか。言葉のとおり、接種後の反応は個人差が大きく、その原因を解明する上での一つの因子として、接種者の技量等があげられるわけで、そこに集約されるものではないと思うのですが・・。予防接種については、机上の議論では、はかりかねる、臨床現場での自然感染の脅威の実際があるからこそ、多くの小児科医は接種を勧めるのだと思うのです。麻疹に罹患し、昔から言われるように命定めを受ける子供達を何例も見ているから、予防できるのにどうして?と思うのです。しかも、どんな時も医者が一方的に接種しているのではありません。私も子供を持つ親として、皆さんがお子さんに注ぐ愛情や、受ける医療行為への不安は、わかるつもりです。したほうがいいかな?どうしようと悩むこともありました。ムンプス(おたふくかぜ)については、上の子の時は、ムンプスが流行っていて、その年はなぜか当地方ではムンプス後の無菌性髄膜炎が高率に起き、入院している子供達を多数みて、やっぱりしておこうかなと思い接種しましたし、下の子は、まだしていません。水痘は、アトピー体質なので、掻き壊して跡がひどくなると予想してうけました。接種後、一年ほどしてから自然感染しましたが、数個の水疱がでたのみで、軽くすんでほっとしました。皆個人差、個体差ががあり、保護者が日々保育して行く過程でこの子にはどのようにしてやったらよいかを取捨選択していったらよいわけで、できればもう少し視野を広げて集団社会の中で生活していくうえでは、どうすべきかを考えていくとよりよいのではと思います。当地方では、昔は麻疹に罹患すると、外の風にあてると、いけないまたは死んでしまうといわれていて、完治するまで部屋から出さなかったようです。それは、本人の免疫が低下して他の感染を受けやすいからという意味と、流行させないという意味とがあったようで、昔の人の知恵だなあと感心させられました。ああ、また、いらない話になってきました、すみません!> 専門性とは予防接種を勧める医師の専門性であり、接種を勧める行政担当者としての専門性(勧める側の責任として当然あるべき説明責任をわきまえた行政の専門家、またはかなり無理がありますが、看護師、保健師の専門性)。専門性とは、具体的にどういったことなのでしょう。すべてを完全に知っていて、駆使できるということでしょうか。勧める・・とおしゃっていますが、一方的に接種するのではなく最終的に決定するのは保護者の方ですよね・・。医療側からの情報の公開や、説明が不足しているということでしょうか。> 本末転倒とは私が先に言ったのではなかったと思います。副反応のみをおそれて有効性や必要性を過小評価した結果として自然感染でひどい結果になってしまうことの意。何か言い方が悪かったのかもしれませんね・・御気にされていらっしゃるなら申し訳ありません。私は疾患を現場で見るという立場から、栗原さんは予防接種禍経験者の親御さんという立場から・・予防接種を見つめる方向が違っているのでしょうね。しかし、自然感染は、疾患によってはひどい結果になってしまうことがあります。それは事実で、例えば水痘で脳炎を発症したお子さんもいらっしゃいました。事前の接種で防げたかどうかはもちろんわかりませんが、手立ての一つとして、もしかしたら軽くすんだのでは・・?とも思われます。多くの先輩方の臨床経験の積み重ねで、今の方針ややり方があるんだと思います。書類整理の件、医事課によくきいてからお返事しますね。私の言い方にカドがあるようでしたら、申し訳ありません。どうも感情的になってしまいそうで、抑えているつもりなのですが、子供の話となるとどうも・・。
いつも丁寧な返信をいただきたいへん感謝しております。その意味でも「平均的な医師の姿」ではなく、接種を受ける側に立った、もしくは立とうとされていることがよく伝わります。安全で有効な予防接種を目指すという点で見ている方向は栗原も同じだと思います。しいて言うなら、その出発点が(自然感染の)病気の怖さからか、ワクチンの被害から出発しているかの違いだろうといえます。おそらく一致点は見出せないのかもしれませんが、その一見対立しているかのような関係が続いて存在することに意味があるのかもしれません。言い方にカドがあるのは栗原のほうでしょう。なにしろ極めて少数派=被害体験者だからです。副反応報告をみていない医師の下で事故がおきるとかではなくて、おそらく事故が常に付きまとうワクチンであることや、自然感染後の悲惨な実態だけではなく、ワクチンの被害の実態の悲惨さもよくわきまえ、緊張感をもって予診にあたり接種に望む、親が「どのような報告例がどれくらいあるのですか、自然感染で死亡したり重篤な状態になる子どもたちはどれくらいいるのですか」など質問した際に具体的な説明ができたり、そのためには例えば「遅ればせながらの副反応報告」ぐらいは必見の資料だろうといっているのです。「ワクチンは本来的に打ちながら評価されていくもの、実験しながら改良していくもの」というような趣旨の見解を、現国立感染研獣医科学部長山田章雄氏(もと予研ウィルス製剤部ムンプス室長)が述べています(栗原あて私信)。親が最終的に決めるといえども、最後は医師の説明によるしかないのです。信頼できそうな医師のいうことで決めざるを得ない現実です。専門性とは「先生の先生たるゆえん」です。または、「期待される接種医像」でもあります(独断と偏見を恐れずにいうなら、まれな病気の診断や説明ができる、現在の治療水準が説明できる、ワクチンの有効性とリスクが説明できる、感染症のデータ、副反応のデータをみて解説できる、現在の予防接種制度に問題があるなら堂々と批判できる、浅はかな考えで接種を考える親への対応ができる、わからないことはわからないとはっきりいえる、などなど)。> 私の言い方にカドがあるようでしたら、申し訳ありません。・・・この部分は栗原も全く同感なのです。今現在、24才(被害、重度障害者)、21才(麻疹まではうけた健常者)の親ですから、接種に直面していませんが、渋谷区医師会がもうけた「接種センター」の取り組みが無事故実績をあげたと評価されているようです。おそらく94年の法改正の際、都道府県ごとにハイリスクの場合の接種センターを設けたのはそこから来ているように思うのですがいかがでしょうか。ここらになると政治と金の問題になってきますが。つまるところ、健康な(病気でない)子どもが接種によって死んだり障害児になることは非常に理不尽なことです。治療薬の投与とは異質です。ひとつ具体的な希望をのべると、接種医の研修内容(自主・強制ともに)に被害者の実態が、病気の怖さと同等以上に加味されることを望みます。いつもありがとうございます。このあたりでメールの往復をいったん中断した方がよいかもしれませんね。
栗原さんいえ、私は現在非常勤でで経験も少なく、知識も浅い、平均以下の医者です。ここに参加させていただいたのも、ママ仲間に入りたいなあ〜と思ってなんとなく入らせていただいたので、専門職としてはなんとも頼りないとお感じのなのでは・・(すみません!)しかし、自分にとっては、医療に対する生のご意見や、情報の勉強ができ、栗原さんにもお会いできて、大いに意味のある場となっています。(ありがとうございます!)私は、栗原さんのお話が、本当にこたえるのです・・今すすめていることが本当に子供のためになっているのか、選択の責任を保護者におしつけていないか、しらずしらずのうちにただの接種奨励者になっていないか、いろいろなことを自問しています。有効性は、自分は、あると実感していますが・・> 安全で有効な予防接種を目指すという点で見ている方向は栗原も同じだと思います。しいて言うなら、その出発点が(自然感染の)病気の怖さからか、ワクチンの被害から出発しているかの違いだろうといえます。おそらく一致点は見出せないのかもしれませんが、その一見対立しているかのような関係が続いて存在することに意味があるのかもしれません。そうですね・・、対立しているかのようで、実は同じ方向を見つめているんですよね!医療側はもっと素直に、現象を見て、明らかに公にするべきかと思います。どうしても同業者に甘い体質であることは否定できません。そして、具合の悪いことは、なるべく見つめようとしない(先輩方におこられそうですが)そして自分も知らずのうちにそうなっているのかもしれない・・。>親が「どのような報告例がどれくらいあるのですか、自然感染で死亡したり重篤な状態になる子どもたちはどれくらいいるのですか」など質問した際に具体的な説明ができたり、そのためには例えば「遅ればせながらの副反応報告」ぐらいは必見の資料だろうといっているのです。「ワクチンは本来的に打ちながら評価されていくもの、実験しながら改良していくもの」というような趣旨の見解を、現国立感染研獣医科学部長山田章雄氏(もと予研ウィルス製剤部ムンプス室長)が述べています(栗原あて私信)。親が最終的に決めるといえども、最後は医師の説明によるしかないのです。信頼できそうな医師のいうことで決めざるを得ない現実です。専門性とは「先生の先生たるゆえん」です。または、「期待される接種医像」でもあります(独断と偏見を恐れずにいうなら、まれな病気の診断や説明ができる、現在の治療水準が説明できる、ワクチンの有効性とリスクが説明できる、感染症のデータ、副反応のデータをみて解説できる、現在の予防接種制度に問題があるなら堂々と批判できる、浅はかな考えで接種を考える親への対応ができる、わからないことはわからないとはっきりいえる、などなど)。私も栗原さんのおっしゃることは、そのとおりだと思います。医者の専門性とは、そのような意味だったのですね!接種前や、予約を入れる時に、質問される親御さんも多く、接種の有効性や副反応への関心の高さを感じます。ワクチンフェイラーの率や、疾患による死亡率は新旧いろいろな報告があり、大体としかお話しできないのですが、副反応については栗原さんがご教示くださったように集計が出ているのですから、疑問に即答できるようにすべきですね。自分の生半可な知識を恥じ、再度勉強しようと思います。臨床現場では、ついつい目の前にある状況だけを見がちですが、将来にあるかもしれないなにかを、予見し、提言するのも医者の務めですね。> この部分は栗原も全く同感なのです。今現在、24才(被害、重度障害者)、21才(麻疹まではうけた健常者)の親ですから、接種に直面していませんが、渋谷区医師会がもうけた「接種センター」の取り組みが無事故実績をあげたと評価されているようです。おそらく94年の法改正の際、都道府県ごとにハイリスクの場合の接種センターを設けたのはそこから来ているように思うのですがいかがでしょうか。ここらになると政治と金の問題になってきますが。いきさつは、はっきり知らなくて・・すみません。> > つまるところ、健康な(病気でない)子どもが接種によって死んだり障害児になることは非常に理不尽なことです。治療薬の投与とは異質です。理不尽です!!まさにそうです!!予防の観点から行われることが、本人に危害を加える、どうして・・。治療とは全く異質で、健康な子供に起こることですし、絶対的な必要にかられている時とは異種の次元です。苦しくなります・・本当に重いお言葉です。> > ひとつ具体的な希望をのべると、接種医の研修内容(自主・強制ともに)に被害者の実態が、病気の怖さと同等以上に加味されることを望みます。そうですね、ここでもやはり医療界の閉塞性というか、頑固さというか、そういったものをとりはらって、事実を認めて、みつめて、明日につなげる素直さが必要だと思います。接種禍を経験された方々を単なる数字にしてしまってはいけない!!実態がどうであったか、医療者の対応と経過、ご家族のお気持ちや暮らし・・そういったことが、研修の項目に入るとよりよいと思いました。> > いつもありがとうございます。このあたりでメールの往復をいったん中断した方がよいかもしれませんね。いいえ、こちらこそ、身の引き締まる思いです。また、ご教示ください。
きょうもまた丁寧に対応いただきうれしい限りです。> 私は、栗原さんのお話が、本当にこたえるのです・・それは、真摯にお考えだからです。そういう先生に強い期待感をもちます。・・・やはりしばらく中断した方がいいですね。これをお読みいただいたらうれしいです。このサイトでもとりあげられた(本の紹介)群馬・前橋市医師会の故由上修三医師のことばです。今現在、サイトの目次からは消えているのですがサーバー上に残されているため検索可能でした。http://village.infoweb.ne.jp/~shinikyo/yugami.html新日本医師協会のサイトです。1994年予防接種法改正前夜の文書だと思われます。おそらくこれを書かれた数年の後になくなられた模様です。一度だけ手紙やりとりをさせていただきました。ここしばらくこれまでを振り返る時間をおきましょう。ありがとうございました。今後のご発展を期待申し上げます。必要あればいつでもお知らせください。いい出会いをさせていただきました。
完全に出遅れてしまったのですが、一言書かせてくださいね。栗原さんとららまーまさんのやりとりを大変興味深く拝見させていただきました。今回のスレッドの中に出てきた「予防接種後副反応報告集計」なのですが、私自身はあまりこのデータ自体を信用していません。どちらかというと「予防接種後健康状況調査集計」のデータの方を信用するようにしています。ウチの息子は元々腸の疾患(ヒルシュルスプルング病)があって、生後ずっと入院、その後も入退院を繰り返していたため予防接種を受けずに1歳直前までになりました。初めての予防接種としてポリオを接種したのですが、接種翌日に39.4度の高熱、翌々日からより一層下痢症状が悪化(日頃から頻回便がさらに回数激増)、6日後お腹が張り(動きが悪くなり)腸洗浄をするも夕方嘔吐、深夜水分受け付けず、7日後から入院、検査の結果腸炎になっていました。近くの総合病院の小児科、他にも数件小児科を後になって受診した時にこれらの一連の症状を予防接種の副反応とは言われず、たまたたま風邪をひいたのでしょうと言われました。唯一入院した大学病院の主治医のみが「もしかしたら元々の疾患もあるし、ポリオのせいで今回の入院になったかもしれませんね」とのことでした。退院後に保健所に行って「副反応報告書」を出したいと申し出たところ、病院の医師から提出されるものだからと言われ、上に書いたように小児科数件受診したのですが、副反応ではないと言われました。医師が認めないと提出されるものではないと知ったのはこの時です。接種前日までとても元気だったのに翌日いきなり風邪をひいて高熱が出るなんてと、この時は思いました。(それまでは発熱しても38度代でした)それ以来「副反応報告書」の数字は信用していません。きっとウチのケースのように発熱しても風邪だと言われている場合なども多いのではないかと思っているからです。ポリオ接種で翌日からそんなに高熱が出るはずがない、出るとしたらもうちょっと後のはずとかそれまでの症例(といっていいのでしょうか?)から考えてか近くの小児科の医師から言われたのですが、親からしてみたら納得できませんでした。それ以来、予防接種には副反応はつきもので、ウチの子の場合は「入院しても得たい免疫、受けたいワクチン」でない限り受けさせたくないと思うようになりました。入院しても受けたいワクチンというものがまだ見当たらないので、それ以降は受けていません。考え中のものはありますが。
> 今回のスレッドの中に出てきた「予防接種後副反応報告集計」なのですが、私自身はあまりこのデータ自体を信用していません。> どちらかというと「予防接種後健康状況調査集計」のデータの方を信用するようにしています。厚労省の位置づけもそのようになっています。後者は各都道府県ごとに定点病院をきめて、そこで接種を受けた子どもの親に協力を求めているものです。しかし、「信用していない」とはいうものの、過去には「うちっぱなし」だったわけですから「ひとつの前進」であり、それをさらに充実させる国民の声を挙げる必要があります。医薬品全般について市民が直接副作用報告をあげる仕組みが提起されています。海外ではあるようです。これまでに「親、市民にこそみせるべき」というご意見がありました。それは当然のことで、みたいと申し出ることと、行政が積極的に公表するように働きかける必要があります。それをみたからといってわが子の接種をどうするかには結びつかないのでしょうが、ワクチンの評価が、プラスマイナス両方のデータがガラス張り状態で共有される中で検討されていくという環境を整える意味です。栗原が今回話題としたのは、接種に従事する医師もさほど見ていない節があること、市区町村が地区医師会などとの委託契約のなかで意識していない節もあることからでした。副反応報告の前身となる事故報告等が存在したのですが、厚労省がその事例を集計したことがなかったのですからひどい話です。副作用症例にかかわる行政や医師は、それを医学的なデータとして蓄積していくという姿勢が必要だろうと思います。医薬品副作用被害救済制度の運用上、今年度からは救済事例を安全対策に還元し、公表するという確認がなされています。予防接種法上の救済事例も公表するよう健康局に要求する必要がでています。医薬食品局と同じ歩調で行くべきです。厚労省Web上で認定分科会の議事概要が公表されていますが、内容は全くわからないものですから、早急に要求する必要を感じています。
こんにちは。> いえ、私は現在非常勤でで経験も少なく、知識も浅い、平均以下の医者です。ここに参加させていただいたのも、ママ仲間に入りたいなあ〜と思ってなんとなく入らせていただいたので、専門職としてはなんとも頼りないとお感じのなのでは・・(すみません!)しかし、自分にとっては、医療に対する生のご意見や、情報の勉強ができ、栗原さんにもお会いできて、大いに意味のある場となっています。(ありがとうございます!)こちらこそ、ららまーまさんのご意見は、とっても参考になります。> 有効性は、自分は、あると実感していますが・・予防接種の有効性は確かにあると思います。効果が小さいと言われているインフルエンザ予防接種でさえ、私は有効性はあると思います。でも、親として大事なのは、有効かどうかではなく、有用性だったりします(役に立つかどうか)。たとえば、インフルエンザ予防接種を打つ意味がないという人の意見で、以下のようなものがあります。「ワクチン接種群の発症率は2.9%、ワクチン非接種群の発症率は14.8%で、有効率80%だった。しかし、その後の流行では、一度自然感染した人の発症率はゼロ、それ以外はワクチン接種群でも発症率は高かった。結局、最終的に発症率は同じになってしまう」これは比較的短期的な話ですが、より長期的にみて子供の体にどのような影響があるのかが気になるところです。
ららまーまさん、初めまして。遅くなりましたが、栗原さんとのお話がとてもありがたく読ませていただいてます。くじらと申します。どうぞよろしくおねがいします。> > ひとつ具体的な希望をのべると、接種医の研修内容(自主・強制ともに)に被害者の実態が、病気の怖さと同等以上に加味されることを望みます。> > そうですね、ここでもやはり医療界の閉塞性というか、頑固さというか、そういったものをとりはらって、事実を認めて、みつめて、明日につなげる素直さが必要だと思います。接種禍を経験された方々を単なる数字にしてしまってはいけない!!実態がどうであったか、医療者の対応と経過、ご家族のお気持ちや暮らし・・そういったことが、研修の項目に入るとよりよいと思いました。今は研修項目にはいっていないのですね、栗原さんの提案に賛成です。予防接種に対して副反応が心配だったり、必要に応じて親が考えて必要ないのではないかな?と思ったときに相談できるはずの小児科医や保健士さんに聞こうと思ってもなかなか聞けない環境にあるのではないかなと思います。 健診などで予防接種を受けていないと個別の相談などのときにチェックされて「受けましょうね」しか言われず、スケジュール通りでないといけないような、そこがそもそも疑問のはじまりではあったのですが。 保健センターで行われている「母親学級」でも、(沐浴などはほかでも教えてくれるし)病気になったときのことや、予防接種は赤ちゃんの体調の良い時に打ちましょうね!とか教えてくれるとありがたいなと思います。例えば、自分の近くに医療機関を確認しておきましょう〜とか。(私の場合なんですが、実際、病気になってから小児科はどこにある?耳鼻科は?と慌てました〜)
横槍のうえ、余計に脱線させてしまいそうですが。> 当地方では、昔は麻疹に罹患すると、外の風にあてると、いけないまたは死んでしまうといわれていて、完治するまで部屋から出さなかったようです。これは全国的に言われていたことですね。「ハシカは冷やすな温めろ、風にあてるな」No.240 や No.306 の投稿でも、ちょっとだけ触れられています。「ハシカをもらいにいく」と言っていたくらいですから、流行させない、という考え方はなかったと思います。また、外出のことではなくて、家の中のいても空気の流れに体をさらすな、ということですから、他の病気に感染するから、という理由とも違うような気がします。この言い伝えに関する「なぜなのかな〜」という疑問は、なかなか解消に向かいません。
ららまーまさん みなさん こんばんは namyです> ・・・このカンガエルーネットには、何人の接種医が参加しているのでしょう??まさか私だけ??そんなことないでしょうかね・・。なんというか、ちょっとドッキリです・・このカンガエルーネットは立ち上げて以来日が浅く、お医者さん達に特別に宣伝もしていないので、私の知る限り、接種医さん第一号がららまーまさんです!でも、いつかは同じ子育て世代のお医者さんも集っていただけると信じていたので、ららまーまさんのご職業仲間も増えるはす!と勝手に思っています。> 接種医に周知すべきというお考えですよね。私の考えですが、これから接種を受けるかたにも、周知できたらなおよいでしょうね。ただし、副反応を心配されるあまり、接種率が低下して大流行、もしくは罹患して重症・・となるのも私は本末転倒かと思ったりします。どのくらいの率でどんな副反応が起こって、経過はどうだったか・・ということと、実際その疾患に罹患した場合はどんな症状がでて、どんな経過になるか・・ということを明記すべきと思います。おっしゃるとおりと思います。親の立場で見るときもそういう情報ほしいです。でも、現在の副反応報告書は、0〜9才までがひとくくりで集計されていて、また副反応を経験された方の持病やアレルギーの有無等バックグラウンド的なことは公表されていません(プライバシーの問題とかだそうですが)。>私は、予防接種は人間の知恵と経験の積み重ねによって獲得した、ヒトが感染症から身を守るすべの一つだと思っています。どのすべを選択されるかは、各人の責任において自由であるべきでしょう。ただ、ヒトが集団で社会生活を送る上で、感染症は脅威であるということも事実かとおもいます(とくに罹患、流行の危険と、経済的な面と)> ああなんだか、いらないことまで書いてしまったような・・。そんなことないですよ〜。私も、人間が火を使い出した時点で不自然が始まっていると思っています。けど、だからといって、原始人に戻りたいとも思いません。うまい答えは見出せていませんが、人それぞれのバックグラウンドを大切にいろんな選択のできる多様な社会が形成される時期にさしかかっていると思っています。だから、答えはひとつではなくていい分だけ、いろんな価値観を認めあった上で、またいろんな分野からの情報交換ができるといいなぁ〜と思っています。> ネット参加接種医が、私ひとりではないことを祈って・・!気軽に細くても長く参加していてくだされば、じきにご同業のパパママ達も増えてくると思います(勝手な私の第六感です)。あ、でも、「様・先生ではなく「さん」で呼び合いましょう」の趣旨に賛同してくださる方でないとダメですね。